今回は、「藤田建設工業㈱」さんと「㈱シーズ」が取り組まれている、
木造の農業用ハウス、通称「木骨ハウス」を視察しました。
農業関連資材は基本的に、軽くて丈夫、対候性もある「鉄」が専ら使用されております。
しかし、昨今の地球環境や経済活動に鑑みますと、木材を利用した農業資材が普及してもよさそうな時代となってきました。
そんな中、視察先の取り組み(木骨ハウス)は、とても新鮮で、
構造も合理的で次世代の農業ハウスのように感じました。
木材は、一般的に流通している105角(3寸5分角)のヒノキ(福島県産材)を使用しています。接合部はオリジナルの金物を使用しています。
大工さんでなくても、誰でも容易に加工できる詳細収まりとなっており、
構成するパーツも、5種類程度と、とてもヘルシーな構成です。
大工さんが減っていく時代、木造が大切だと云いながら、加工ができなくなっては、
その推進が滞ってしまします。大工さんの要請も必要ですが、気軽に加工できる加工機械の開発も必要だと思っております。
日本全国にある、木材を活用して、農業資材に応用することは、
地域の小さな製材所や林業事業者、建設業者の仕事を助けることにつながると考えております。これらの取り組みは、地方再生の一助になるとも考えております。
現在は、データを取得したり、接合部の開発などのタスクはありますが、
普及すれば、日本の林業を助ける製品づくりになっていくと感じております。