パネルログ®︎の上下水道施設

 さまざまな仕様の上下水道施設にパネルログ®︎構法(木材パネル(NLT))を採用していただいています。


 下記3点がパネルログ®︎構法の建屋採用の理由です。

1 結露と酸性環境から施設を守る

 結露を起因とする中性化や、塩害、凍害などで劣化する既存コンクリート建屋と比べて、木材のかたまりであるパネルログ構法の建屋は、弱酸性であり調湿作用があるため結露を防止することができ、結露を起因とする様々な酸性物質による影響を受けず、劣化がとても少ないため、維持管理費を含むライフサイクルコストの軽減が見込まれています。


2 維持管理費等の軽減と省人化

 パネルログの建屋は下地材が不要なため、後工事でも自由に露出配管や配線等を行うことができます、また、貫通孔による配管工事等が容易であり、建屋の強度や劣化に影響を与えません。

 「壁・床・天井」などのパーツは、工場であらかじめパネル化するため、品質管理も容易であり現場での施工時間を短縮することができます。また、建屋自体の重さがRC造に比べ軽いため、基礎の費用を抑えることができます。


3 健全な水循環と森林機能の健全化

 地域の木材を有効に活用し、適切な木材循環を促すことで、上下水道事業の共通課題である「健全な水循環」に、「森林機能(水浄化、土砂流出防備、貯水等)*1」を付加することができます。また、樹木は大気中のCO2を吸収し成長し、固定するため、カーボンニュートラルにおいても効果を期待できます。

*1 森林機能の健全化によって、水道事業の環境負荷(渇水、富栄養化、高濁度水)を軽減する効果が期待されています。

全国各地の木材の地産地消に対応するため、トラック1台で運搬可能なコンパクトなパネルログ加工機を開発。より取り入れやすくなりました。

(ビス打ちとパネルソーの機能を兼ね備えたコンパクトな1台「パネルログマスター」)


 令和5年度水道イノベーション賞では、「新規性や脱炭素化のモデルとなり得ること、財政負担と慢性的な人手不足を同時に軽減したことに加え、森林サイクルの好循環や林業の担い手づくり、地域活性化にも貢献している点など」が高く評価され【特別賞】を受賞しました。→詳細はこちら

(10月18日東京ビックサイトで開催された、令和5年度日本水道協会全国会議にて行われた表彰式・事例発表の様子)


建築実例ページにて詳細を記載しております。

ぜひご覧ください。


【建築実例1】建屋タイプ

送水ポンプ棟、電気薬品棟の2棟の建屋の新設を行いました。

・建築実例 木のかたまりの上水道施設【建屋タイプ】

https://panel-log.com/case/public-facility/14594


【建築実例2】ハウスinハウスタイプ

施設が大きく凍結管理が難しかった水質計器部に、最小限のエネルギーで管理できるハウスinハウスの建屋を設置しました。

・建築実例 木のかたまりの上水道施設【ハウスinハウスタイプ】

 https://panel-log.com/case/public-facility/33437


【建築実例3】塀タイプ

キャンプ場に隣接するステンレス製配水池部に、景観や光の反射に配慮し塀を設置しました。

・建築実例 木のかたまりの上水道施設【塀タイプ】

 https://panel-log.com/case/public-facility/33439


【建築実例4】コンテナタイプ

従来は市販のプレハブ小屋を利用していた緊急対応の給水ポンプ場に、工場で組み立てたコンテナタイプの建屋を設置しました。

・建築実例 木のかたまりの上水道施設【コンテナタイプ】

 https://panel-log.com/case/public-facility/33440