宮城県富谷市に誕生した「U-TOMIYA ユートミヤ|富谷市複合図書館」。
図書館を中心に、スイーツステーションや屋内児童遊戯施設などを備えた複合公共施設です。市民が本を読む、学ぶ、遊ぶ、語らうなど、それぞれの時間を自由に過ごせる「富谷の居間」を目指して整備されました。
RC+S造の建物でありながら、館内には木をふんだんに取り入れ、無機質になりがちな大規模公共施設に、木のぬくもりとあたたかみを感じられる空間がつくられています。
その空間の一部に採用されているのが「タテログ」です。
RC+S造の建物に、木のぬくもりを

U-TOMIYA(以下、ユートミヤ)は、RC+S造による複合公共施設です。
一方で、館内には木を積極的に取り入れることで、コンクリートや鉄骨を主体とした建物でありながら、訪れる人が心地よく過ごせる、あたたかみのある空間がつくられています。
図書館で本を読む時間、子どもと遊ぶ時間、誰かと会話する時間。
長く滞在する場所だからこそ、建物の機能性だけではなく、素材が生み出す心地よさも大切になります。
木が持つ自然な表情や質感は、公共施設に親しみやすさをもたらし、訪れる人をやさしく包み込むような空間をつくります。
「富谷の居間」をつくる木の空間
ユートミヤが目指したのは、単に本を借りるための図書館ではありません。
本を読む人、学ぶ人、子どもたち、スイーツを楽しむ人、待ち合わせをする人。
さまざまな人が、それぞれの過ごし方で時間を過ごせる「富谷の居間」です。
館内では、図書館、スイーツ、子どもの遊びなど異なる用途が緩やかにつながり、さまざまな人の気配を感じながら過ごすことができます。
そこに木の素材感が加わることで、公共施設でありながら、どこか自分の居場所のように感じられる、親しみのある空間が生まれています。
壁部に採用された「タテログ」

この木の空間づくりの一部に採用されているのが、タテログです。
タテログは、ログハウスで培ってきた木の家づくりの経験をもとに、現代の建築に合わせて開発された構法です。(※在来軸組工法に属する)
ログハウスのような木のぬくもりを感じながら、現代の建築に求められる性能にも対応することを目指し、住宅だけでなく、公共施設や店舗、宿泊施設など、さまざまな用途の建築に木を取り入れることができるのも、タテログの特徴です。
木と人が自然につながる場所
ユートミヤでは、静かに読書をする人の隣で子どもたちが遊び、誰かが会話を楽しむ。
それぞれが異なる目的で訪れながら、同じ空間を共有することで、人の気配や活動を自然に感じることができます。実際に訪れた日も、館内のあちこちで楽しそうな子どもたちの様子を見ることができました。
RC+S造という堅牢な建物の中に、木の表情やぬくもりを取り入れることで、機能性だけではない、人が長く過ごしたくなる空間がつくられています。
地域の人々が繰り返し訪れ、それぞれの時間を積み重ねていく。
ユートミヤは、富谷市の日常に寄り添う新しい公共空間として、少しずつ地域に根づいています。
U-TOMIYA ユートミヤ|富谷市複合図書館 公式ホームページ
※施設の開館情報やサービス、イベントなどの最新情報は、公式ホームページをご覧ください。
建築実例「U-TOMIYA ユートミヤ | 富谷市複合図書館」(タテログHP内)
https://panel-log.com/case/public-facility/62612
ー 建築詳細 ー
用途:図書館・スイーツステーション・児童遊戯施設
所在地:宮城県富谷市
構造:RC+S造、地上2階
延床面積: 3,230㎡
竣工:2026年2月
設計:NASCA+はりゅうウッドスタジオ
構造設計:江尻建築構造設計事務所
設備設計:ZO設計室
施工:阿部和工務店
タテログ採用箇所:室内壁部(一部)
タテログ生産:タテログ南会津工場

